第6投函

先日はおいしいご飯をご一緒させていただいて、どうもありがとう。私のかいた落書きを随分褒めてくれて、嬉しかったです。普段ほとんど使わないIllustratorを一年間契約していたのは、あの瞬間のためだったのだと思います。誰をモデルにしたのかは内緒ですが、私はその人の耳のかたちがひどく好きです。

この前話したかったいくつかのことを、後から思い出したので書いてみます。好きな食べ物はカレーと言ったけど、正確に言えば好きなのはカレー屋さんで、もっと言うとインドカレー屋で出てくるナンとラッシーです。ビールは飲むけどそれ程好きなわけではなく、一番は赤玉ポートワインに牛乳を混ぜたやつです。でもビールを飲む人は好きだし、ビールを飲む人と一緒にいるのも好きです。最近見た中で一番グロテスクなものは、成長しはじめたじゃがいもの芽です。大急ぎでえぐりとって皮をむいて、蒸かしてつぶして練って焼いて、おいしい芋もちにしてやりました。ざまあみろ、と思いながら食べました。私はかなり残酷な人間です。

BUMP OF CHICKENは、去年あたりからまた聴けるようになりました。中学の頃からずっとファンですが、1回生の終わりころ、「身体にあわない」と感じてから、一時期聴けなくなりました。自分の方から近寄って同化しようとする代わりに、「こういう歌を歌うバンプが私の外側にいるんだなあ」と思えるようになって、それからは随分いいです。「くだらない歌」とか「宇宙飛行士への手紙」とか「サザンクロス」とか「トーチ」とか、よく聴きます。今度一緒にLIVEに行こうと約束しましたが、いつになるでしょうね。できるだけ早く行けるといいです。

あなたがあの時迷っていたことに、自分できちんと決着をつけたらしいと、風のうわさで聞きました。やはりあなたはとても聡明な女の子だと思います。私にはロクな助言ができなくて、せいぜいあなたがお腹いっぱいになるまで、これはどう、とかこれもおいしそうよ、とか、おどけて提案しつづけるくらいです。これを読んでいるあなたが今もお腹いっぱいでいてくれたらいいと思う。

今度遊びに来ませんか。狭くて小汚いところだけど、それでもよければ。では、またね。

 

令和2年4月8日