日記/20220327/焦る果物

朝、洗濯機をまわして、まわしたまま忘れている。夜に蓋を開けるとなんとなくむわりと湿気が立ちのぼり、またやらかした、と思って翌日の朝、再び洗剤を入れ、洗濯機をまわす。今度ははじめから洗濯・乾燥コース、すなわち洗濯が終わると自動で乾燥に移行してくれるコースを選択(洗濯だけに)。夜になったら忘れていて、また次の朝に蓋を開ける。乾燥が足りなくて生乾き。悩んだ末にもう一度洗剤を、今度は少なめに入れて、またまわす。そういうことが最近ずっと続いている。

「転機」とよんでもよさそうな出来事が立て続けにあってうろたえる。それらは突然訪れたのではなく、ご丁寧に数か月前から決まっていた予定ばかりなのに、心は全然準備できていなかった。毎日外に出て誰かと会っており、そのなかには今思うと、二度と会わないような人もいたかもしれない。そういうことに気づく余裕がない。言葉が全然用意できないまま、いつの間にか別れの時間が来る。普通でいいって、それもわかる、でも言わずにおくのと、言うべきことがそもそもないのとは違うでしょ。

クリーニングを引き取る、眼科に行く、卒業する、ブログを読む、バイトに行く、友達に会う、バイトをやめる、メールを返す。やりたいこと、やらなければいけないことはそれぞれ粒度が異なるはずで、それなのに全部同じに見える。同じ大きさで部屋の中にごろごろと転がっている。変なにおいがして落ちつかないから外に出る。その間にも果物は食べごろを過ぎて、腐っていく。こんなに、天気が、いいのに!